双極性Ⅱ型の呟きの行く先

双極性障害Ⅱ型の元早稲田生。何をこなすのも下手。

文字

一時期の忙しさが嘘のように、ゴールデンウイークがやってきた。

 

地上に着地することもないたんぽぽの種子のように、地につかない日々を過ごしている。

 

最近の低気圧は特に自分には厳しく、白と黒のコントラストがチカチカして文字すら読めない日が続いた。

 

私にとって文字は重要だ。

情報と自分をつなぐ重要な媒体である。

 

風に吹かれれば飛んでいきそうな、明朝体だって私にとっては大事な情報源なのだ。

 

外国語の勉強をしている時ですらそれは同じだ。

未知の世界に私を繋いでくれる。

 

本もニュースも外国語も、友人からのメッセージすら、私たちは文字に支配されている。

 

 

ディスクレシアという症状がある。

限局性学習障害とも言われるこの症状は、文字を読むことに困難を覚える障害だそうだ。

 

その困難の質や量は人によって違い、同じディスクレシアでも症状は異なる。

 

文字の読めない世界を我々の多くには想像し難いだろう。しかし、現実には存在するのだ。

 

私もまた、文字のない世界を想像出来ない一人だ。

 

だからこそ焦る。

世界や現実に繋がる糸が切れてしまったかのように感じるのだ。

 

恐らく調子が悪いとはこういうことなのだと思う。

 

文字の読めない時期というのは存在する。

でも未だにどう対処すべきか、いや、どうこの時期を過ごすかが確立していない。

 

結局私は文字に囚われ続けている。工夫を知らないでいる。

 

文字に変わるものを見つけたい。文字のない世界でも得られるものは必ずあるはずなのだ。

 

元号も令和に変わった。

今後は、文字に囚われない素晴らしい世界を知りたい。

 

"見て"知るものは文字だけではないはずだ。

 

 

今、ベッドの目の前にある本棚に積み上げられてる本は、私の強迫観念を表しているようであった。