双極性Ⅱ型の呟きの行く先

双極性障害Ⅱ型の元早稲田生。何をこなすのも下手。

痛い。

左手の傷を見る度に、

馬鹿なことをした、と後悔する。

 

きっかけは愛をめぐる、病的な認知と行動。

ただそれだけであった。

 

人を愛し、人に愛され、

愛し合う関係になればなるほど、

何故距離が遠くなり、痛みが伴うのだろう。

 

思いやるが故にすれ違う現実のギャップ。

私はその埋め方を知らない。

 

傷だらけの体と心になっても、

ひたすら愛への信仰を忘れない。

 

自分を犠牲にした愛。

それは盲目、愚直と言えるのかもしれない。

 

愛は如何程にも素晴らしい、得難いものだと刷り込まれてきた。

 

そして悟った。

想像の内に存在しているからこそ、

愛は輝いているのだと。

 

私にとって愛は奢侈品。

それも手が届くことはない。

 

鞄や服とは違い、金で買える事もない。

尊くて、時々清純の影に見える汚い俗らしさ。

 

或いは、

禁断の果実とも喩えることが出来るかもしれない。

 

覚えてしまったが故に、忘れられなくなってしまったもの。

得てしまったが故に、手放せなくなったもの。

 

愛で溺れ死ぬこと、すら望んでいるのかもしれない。

 

しかし、現実は空回り。

自分の身体に残ったのは生傷だけである。

 

愛されたいなら、愛しなさい。

という言葉を聞いた事がある。

 

盲目になっている私の視界には、

本当に愛する人がいるのか、はたまた自分だけがいるのか。

 

私が本当に愛しているものは、何なのだろうか。