双極性Ⅱ型の呟きの行く先

双極性障害Ⅱ型の元早稲田生。何をこなすのも下手。

人間の欲は底無しだ。

欲しくなって、得て、欲しくなる。

この無限ループと言っても良い。

 

私は欲しい。

自分が得ることの出来なかった過去の遺産。

得られないと諦めていた未来の至宝。

 

欲は目を眩ませる。

私の願いは願えば願う程、

いや、願ってしまった時点で叶わない。

 

それでも、人間の性分が顔を出す。

その醜さに対し罪を感じる自分も。

 

小さな幸せの連続が、私の生を繋いでいる。

それだけで私には十分過ぎた事。

 

沼地と化しつつあった池で、水を求めもがいていたあの頃。当時と比べれば十分幸せではないか。

 

言い聞かせる自分、時々反抗する自分。

板挟みで苛まれる自分。

 

幸せであるが故に苦しい。

幸福と苦痛とはその実、表裏一体なのかもしれない。

 

傷口は表面上閉じていく。

それと同時に皮の奥深くまで傷の根を下ろす。

 

心まで、心臓まで届かなければそれで良い。

 

春のような日差しが、

コートの、服の下の肌に突き刺すようであった。