混沌
この頭の中のカオスは何と表現したらよいだろうか。
双極の混合状態とも言いづらい。
何故なら感情は伴っていないからである。
思考の浮上、沈殿、その繰り返し。
泡となって浮かんで消える、その繰り返し。
バグ?エラー?
誰が教えてくれるものか。
言葉が、文字が、
脳の宇宙空間をさまよう。
脳を食う文字、巣食う文字。
掬う手。非力にも零れて落ちる。
創造。一瞬にして砂の城が出来上がる。
のち、その脆弱さが故にさらさらと崩壊する。
視界は砂をさらさらと認識し、
触覚が認識するのはまとわりつくじゃりじゃりとした感覚。
気持ち悪い。
脳に広がり続けるコスモごと吐き出せないものか。
大脳皮質に癒着している、形のない概念、想像、幻想。
あるいは酸素不足で窒息させるか。
この広大な空間を壊すためだけに。
こんな状態にあって、
不思議と身体を浮かび上がらせる心地よさは皆無だ。
どうやらこんな混沌にあっても、言葉の文法は正しい。(と思われる)
救う文字、言葉。
その規則性にただ安定を求め、
膨張する宇宙を眺める、ただの一日常。