2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧
理由もなく、せわしない街を歩く。 視界に入った公園に寄り、 太陽光に当たりながら本を読む。 何と緩やかな時間だろうか。 誰にも何にも縛られる事のない、 広げた腕の先に広がる世界。 私はこれだけ広い世界を知らなかった。 私はこれだけ広い世界の自由を…
孤独。 でも今は耐える時。 他人の優しさを受け取っては、一人で噛み締める時。別れは、予期していた事。 遅かれ早かれ訪れていた結末。それでも、その締めくくり方はあまりに稚拙であった。 別れる、のであれば極めて穏便に、平和な形を望んでいた。 私の踏…
静かな絶望が横たわる。 それは私へと視線を注ぎ、離してくれない。 不思議と私を襲ってくることは無かった。 私という小さな存在を囲むかのように、 それはただ眺め、じっとしている。 いっそ、心の臓まで貫いてほしい、 とさえ思う。 心まで一つの色で染め…