孤独
孤独。
でも今は耐える時。
他人の優しさを受け取っては、一人で噛み締める時。
別れは、予期していた事。
遅かれ早かれ訪れていた結末。
それでも、その締めくくり方はあまりに稚拙であった。
別れる、のであれば極めて穏便に、平和な形を望んでいた。
私の踏み切れない一歩が、
相手を苦しめる言葉へと変貌し、針を刺すかのようであった。
責めて、詰って、愚かな事をした。
最後の最後で、
私は信念である優しさを貫き通すことが出来なかった。
誠実さもそこには無かったに違いない。
馬鹿なことをした。
久々の涙は、もはやどの感情を表したものか分からない。
後悔、怒り、悲しみ。
どれとも区別のつかない、混合状態。
希望などない道だった。
それを知っていたからこそ、
立ち止まる勇気も、後退する勇気も無かった。
前へ進めば何かが変わるなど、甘い考えに過ぎなかった。
希望など。
私に突き付けられた過去の遺物は、もはや変えられないもので、
また、他人もやはり変えられないもので。
それなら、もうこの道を進む事等出来ないじゃないか。
私は望む。
かつて敬愛していたその人の幸せを。
私は祈る。
かつて敬愛していたその人の未来を。
私が出来る事は、もうこれくらいしか無いのだ。
さようなら。
馬鹿な自分、馬鹿だった自分。
涙を流しながら、後ろを振り向きたい欲を堪えながら、
あなたを糧に、
変える事の出来る未来を目印に進む事を選びます。
ごめんなさい。
さようなら。